Killboredom TOUR 2020 仙台公演に行ってきました。
我儘ラキアのワンマン公演を観るのは、去る9月に開催された大阪公演ぶりなので2ヶ月くらい間が空いたのかな。(10月に名古屋のNWFで観たりはしたけど、やっぱフェスとワンマンでは違うものだしな〜、と)
大阪公演では彼女たち我儘ラキアと自分たちファンの再開を全力で祝福するような、アットホームな空気感があって、割と和やかな時間を過ごせたような事を覚えています。(もちろんバッチバチにカッコよかったけど)
仙台公演でも同じ意味合いは含んでいるのだろうけど、そこにさらに上乗せして、再び仙台の地へバンドセットで乗り込んだ事・今回のツアーへの意気込み・もっともっと先へ進んでいくという想いや決意みたいなものを感じる瞬間がたくさんあったように思いますし、新旧曲が入り乱れたセットリストからもそのような事が伺えるかなとも思いました。
また、ツアータイトルになっている「Killboredom」は直訳すれば「退屈殺し」という意味になりますが、これは自分達ファンを退屈させないという意味に留まらず、彼女達我儘ラキア自身も自分の殻をぶち破って先に進んでいく意味も込められていると。
そんな言葉も併せて聞けて、すごく一本芯の通ったツアーだよな…と思ったりもしました。
我儘ラキアのライブは規制されててもやっぱり楽しくて、星熊南巫さんの歌はもちろん、海羽凜さんの直接心に訴えかけてくるような力強い歌声、MIRIさんのカッコいいラップ、川﨑怜奈さんの楽しさに全フリしたようなダンスと歌などなど、良いと感じるところは枚挙すればキリがないです。
話は変わりますが、ライブのMC中に星熊さんが2月に開催された東京でのワンマンライブで「あと何回みんなの前でこうして歌えるか分からない。だから全力で歌う」と言った事を振り返る瞬間がありました。
その言葉に嘘はなかったと思いますし、嘘になるなんて事がないのは百も承知です。
星熊南巫を、我儘ラキアを一回でも見た事がある人にとっては、いつだって本気で・全力で突き進んできた彼女達の姿勢に嘘なんて一つもない事は、十分に伝わっているのではないかと思います。
でも、その時の全力があとになって振り返った時に全力だったか?と振り返ってみれば、疑問が浮かぶ事もあるのだろうな…とも思いました。
だって我儘ラキアは、星熊南巫は止まっていないから。常に一歩でも十歩でも進み続けているから。
少なくとも自分の目には彼女たちが、彼女がそんな風に写ります。
そしてそんな星熊さんは自分の事を「前向きな人間じゃない」と評する事があります。
これは弱音とかそういうものじゃなくて、星熊さん自身が自らを顧みて、常に今の最高を叩き出そうとする気持ちから来る言葉なんだと。
自分は今日のステージから飛ばされた言葉を受けて、そんな風に思いました。
それから、ある瞬間にステージからこんな言葉が聞こえてきました。
「失くしてから気付く事や、分かる事もある」
自粛期間を経てこのツアーが走り出している訳ですが、その自粛期間中にライブが出来なかった事に起因する言葉だったかは定かではありません。
が、この言葉がすごく重く響いたように感じました。
年間200本以上のライブをこなしてきた彼女たちにとって、ライブはそれこそ彼女たちの「日常」と言っても差し支えのないものだと思います。
MIRIさんが「突然やる事なくなっちゃって、私達ニートだよ!」なんて言ってくれて笑いも起きたけど、それが奪われた事は何よりも重い事だったんだろうなと、彼女達の言葉を聞いてて思いました。
でもその後に続いた言葉がすごく心強かった。
ツアーもあと2本で終わり。わたしにとって音楽とは、ライブとは、歌とは、自分を待っててくれる人達とは、
— 星熊南巫(我儘ラキア) (@rakia_minami) 2020年11月2日
たくさんいろんな事を考えたツアーでした
恐れず向かって挑戦し続けることが誰かにとってのパワーになっていたことが嬉しかった。どんな困難にもわたしは立ち向かっていきます。負けない!
前日の星熊さんのツイートだけど、これと同じような事を、力強く言葉にしてくれた記憶があります。(残念ながら胸がいっぱいだったため言葉を全部覚えておりません…)
常に自身の芯にこういう気持ちがあってステージに立ってくれているからこそ、彼女の歌や言葉はいつだってチカラ強く感じるし、自分の背中を強く押してくれて、これ以上ないくらいの推進剤になるんだと、改めて感じました。
何よりも、今までの当たり前が当たり前じゃなくなった今、変わらずに自分達をステージで待っていてくれる我儘ラキアの存在がすごく嬉しかったし、そんな彼女たちのライブを観て、一緒に最高の時間を過ごせる事がすごく幸せだな。
と実感しました。
この後に歌われた【Melody】や笑顔で歌ってくれた【Don't fear a new day 】にはかなり心を揺さぶられました。(てか、Don't fear a new dayを笑顔で歌ってくれるのめっちゃヤバくないですか?)
今のご時世で、色んな困難を乗り越えてKillboredom Tour 2020もセミファイナルを迎えて、残す所は11/8の東京公演のみ。
ファイナル公演は純粋にワクワクしていますが、まずはツアーが何事もなく終わる事を願っています。
ファイナル公演、めちゃくちゃ楽しみにしてます!