Kiriのダイアリー

雑感,雑想を徒然と

紅光國民になった日

2023年6月10日、NightOwl・折原伊桜さんのソロ活動で初となるワンマンライブ「建國記念式典」に参加したので、ここに記録しておく。

建國宣言(ソロ企画発表)から一年経った当日、ついにこの日がきたか…という期待と緊張が凄く入り混じった心持ちだった。

 

最初にEP【紅光國(読:クロムレイ)】について少しだけ。

紅光國 - EP

紅光國 - EP

  • 折原伊桜
  • J-Pop
  • ¥1222

このEPを一言で表すなら

「折原伊桜、そして彼女の軌跡そのもの」

こういった言葉に尽きると思う。

このEPを聴けば折原伊桜という人がどんな人物で・どんな道を経て今を生きてるのかがわかるような、いわば「折原伊桜の教科書」みたいなものだ。

 

折原さんのソロ活動はとてもコンセプチュアルだ。

彼女自身が王となり、國を創り、そこに集うファンのことを國民と呼ぶ。

集った國民の行く先を音楽という光で照らし、道標となる。

ここでいう王というのはただの設定的なものではなく、言わば折原さんのこれまでの歩みに裏打ちされた彼女自身の生き様・在り方といったものを体現した言葉だ。

 

もちろん本式典(ライブのことね)もそのコンセプトから漏れることなく世界観がはっきりとしていたし、今回に限ってはそれが自分にとって馴染みのあるもの(所謂アーティスト活動をしている声優さんのライブ)に近しい雰囲気だったのも嬉しかった。

そして折原さん自身が自分のルーツの一つとしてアニメソングを挙げていることからも、本当に彼女がやりたいことが一つの形になってるんだな…と一瞬で感じられたのがとても良かった。

(余談だけど式典開始前の前ナレでも、参加者のことを「國民の皆様」と呼んだり、ライブにおける違反行為をしたら退場というところを「國外追放」と言ったり…細かいところまで徹底してたのも良かった。そういうの大事だと思うので)

 

式典の中身については、折原さん自身が事前に宣言した通り、クロムレイ國王・折原伊桜の建國までのストーリーを体現したもので、彼女が自身の國を引っ提げてこれから歩むべく物語のスタートとしてとても素敵なものだった。

特に【創跡(きずあと)】と【アンスペシャル】に関してはMCを含めて感情を揺さぶられまくった。

 

【創跡】は折原さんがこれまでの歩みを全て受け入れて、その全部を自分の糧として進んでいく決意を歌ったような曲だと思っていて。

ここまでの道のりは決して楽しかった事だけではなく、当然辛かったり苦しかったこともあったはずで。

その中でこれまでに築き上げてきたもの、気付いてきたこと、全部が「キズアト」として彼女の心に刻まれていて、だけどその中には決して無駄な事なんて何一つなくて。

そのキズアトがあるからこそ今の彼女の強さがあると思うし何よりも【創跡】っていうカタチで自らが創り上げてきたものの証として残すような曲になっているのがとても好きだ。

この式典自体もキズアトとなって、今後の國の繁栄に繋がっていくんだろうなと思えた。

 

【アンスペシャル】はEP試聴公開時から個人的に1番「ビビッ!」ときた曲で。

折原さんはこの曲を歌う前に

「折原伊桜を折原伊桜としているのは、私のことを応援してくれる人たちがいるから」

という、それこそファン冥利に尽きるような言葉を届けてくれた。

もともと特別な人なんていなくて、誰かが誰かの特別だと思うことで特別になる。

仮に1対1の関係を想定するなら、あなたがいて私がいないと特別なんてことはなりえないんだよ、と。

これって逆も当てはまると思っていて、自分たち國民(と称することにする)が折原さんを・王のことを好きでいられるのは、彼女が折原伊桜・王として在り続けてくれるからなのであって。

一人一人だけではアンスペシャルかもしれないけど、誰かと誰かがいて、お互いを認めあえるからこそそれぞれのスペシャル足りえるのだと。

そんな優しさやあたたかさを、まっすぐな言葉と歌で届けてくれるのはすごく彼女らしいなと思った。

 

少し話がずれるけど、誰かを応援するっていうことは言葉にすれば聞こえがいいもので。

でもそれは、受け取る人にとってはまっすぐ受け取れなかったり、はたまた対象への気持ちの大きさだったりその方向性がずれていると疎ましく思われたり、時には重荷になってしまうことだってあるかもしれなくて…

所謂呪いに近いものになるかもしれない。

だから自分は、あまり「応援してます」みたいな言葉はおいそれと簡単には使えないな…と思ってしまうことが結構ある。

でも折原さんはそんな言葉に対してもまっすぐに・真摯に向き合って返してくれる。

そんな彼女だからこそ、ずっとみていたいな・一緒の時間を過ごしたいなと思えるのだ。

 

式典終演後には「今後折原さん自身が描いている夢への階段を間違いなく登っていくだろうな」と率直な気持ちが胸にあって。

その階段を駆け上がっていく第一歩に立ち会えたことが本当に嬉しかったし、この後もきっと一歩ずつその階段を上っていくのだろうなと思った。

そして折原さんの表現者としての器のデカさを改めて認識した。

これは単なる昔話だけど、最初は「ただ歌える場所があればいい」と言っていた人が、自分の歌う意味とか居場所とか…そういう大切なものを見つけて、一つ一つをしっかりと形にしてることがどれだけ素晴らしく素敵なことか。

今回の建国記念式典は、上に書いてきたようなスペシャルをたくさん見つけられた、素晴らしいワンマンライブだったなと思う。

 

 

最後に

改めて【紅光國(クロムレイ)】の建國、誠におめでとうございます。

一紅光國民として、今後も王が創り上げていく路を全力で一緒に往こうと思えた、そんな素敵な式典でした。

 

次は是非、歌唱晩餐会で謁見を賜りたく。

よろしくお願い申し上げます。